◆障害者に働く場 接客で地域交流 氷見に「Cafe」オープン◆


障害のある人が働くことを手助けする氷見市のNPO法人「b-らいふ」が十九日、同市丸の内で飲食店「たまねぎCafe」をオープンした。障害のある人に接客を学んでもらい、来店者との交流を深める場にする。(西山輝一)
 Cafeは、市役所から百五十メートルほど南の中心街にあり、空き店舗となっていた飲食店を借りた。働くのは十~五十代の女性四人で、料理や飲み物を運んだり、清掃、野菜の皮むきや盛りつけをしたりする。男性の調理師とともに、日替わり定食やサンドイッチなどの料理、コーヒー、紅茶、ジュースを提供する。地元産の野菜を多く使う健康志向の店で、体に優しいイメージの「たまねぎ」と名付けた。
 四人はそろいの白いシャツに帽子をかぶり、来店者を迎えた。「どうぞ」と声をかけて水や料理を差し出し、店員の女性(19)は「接客は初めてでちょっと緊張した。お客さんはやさしそうだった」と笑顔を見せた。
 b-らいふ職員の永森栄一さん(40)は「店で働く姿を見てもらい、地域の人との接点が生まれれば」と期待している。
 b-らいふは障害のある人に広く社会にかかわってもらおうと、同市幸町などに作業所を設け、農作業や製造業など、それぞれの適性に合う仕事をしてもらっている。
 Cafeの営業は月-金曜日の午前九時~午後四時。問い合わせは同店=電0766(54)6667=へ。
 
中日新聞 2012年9月20日‎
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